水上 伊都子(みずかみ いつこ) 自己紹介へ

家づくりと、庭づくりは、一体のもの。

公開日:2011/12/06(火) 更新日:2016/03/07(月) 庭・外構工事のこと家づくりのこと水上 伊都子

多くの土木建築事業にかかわり、

現在は住宅建築やリフォーム、庭・エクステリアなどを手掛けています。

 

家を新築する時に一番大切なのは土地選びです。

 

土地の地盤や形状、隣地等の環境はあとからは変えられません。

宅地をお求めになって新築計画の相談に来られ

宅地の調査に伺うと、造成工事の土留めが転んでいたり

地盤改良が必要だったりすると後から費用がかかります。

また前面道路の幅や高さ、方角によっても

住宅の日照や庭、駐車スペースに問題が生じる場合があります。

大切なのは10年、15年先を考えた土地選びと土地活用の総合的な計画です。

家を建てようとするときについ気になってしまう間取りや意匠は

土地活用の全体計画があってこそ良いものができます。

新築されてから

「家を建てた業者さんに頼んであったのに

なかなか外構工事をやってもらえない。」と

相談に来られるお客様が多くいらっしゃいます。

中には「1年経っても駐車場の土間コンクリートをしてくれない」

「催促したらまだ2ヵ月はできそうにないと言われた。」と。

「とにかくすぐやってほしい。」という方もいらっしゃいました。

 

現地調査に行くとあと50cm、1m、家の位置を考えてあれば

前面道路から駐車しやすくスペースがとれたのに・・・。

という場合がよくあります。

また10年経つと小学校2年生だったお子さんも

18歳になり車の運転ができるようになると

駐車スペースが必要になります。

10年はあっというまですね。

将来はここを駐車スペースに使えるな・・・と家を建てるときから

考えておくのとそうでないのでは全く違います。

 

もうひとつ、後からでは変えにくい

大切なことが高さです。

土地の高さと家の高さ。

気候、風土によって変わりますが、

土地の広さ前面道路との位置関係、

水勾配を考えて高さを決めることが大切です。

 

どのハウスメーカーさんでも

資格をもった建築士さんが考えておられるはずなのに、

どうやって水勾配をとればいいのか?!

どうやって車のお腹をすらずに留めるのか?!

と考えてしまう高さになっている場合もあります。

もちろんいろいろ方法はありますが

できれば家を建てるときに考えておいた方が

後から考えるよりいいに決まっています。

 

方角も快適で心地いい暮らしには重要な要素です。

ダイニングに朝日があたって、

朝食は朝日をいっぱいにあびながら食べたい。

暮らし方の違いや考え方もありますが

基本的には風や光を考えて家と庭はつくりたいですね。

 

土木、外構工事から考えた家づくりは

ほとんどされていないのが現状です。

 

とても素敵な外観で機能性がありおしゃれな家も

家だけが敷地にポンと建っていては

けっして素敵とはいえませんよね。

 

おしゃれなデザインや心地いい空間づくりは

家づくりと庭づくりを一緒に考えてこその一体のものです。

住宅計画と同時に外構工事計画も

総合的に長期的に考えておくことをお勧めします。

 

 

 

 

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