皆さんおはようございます!
今日もいい天気ですね。でも少し気温が低く寒いですね~。
昨日砺波RCの皆さんと共に砺波駅南口に集合、
バスにて白山市松任での国際ロータリー2610地区地区大会に出席してきました。
メインの記念講演は、
五木寛之さん「利他のこころ」
写真撮影禁止、録音禁止だったので画像はありません。
五木さんは83歳、亡くなった父と同じ歳です。
昭和7年生まれ
白髪のロングヘアが渋いダンディな方でした。
最初は川柳の紹介です。
軽いとっつきやすいお話から始まりお話に吸い込まれるように聞き入りました。
「救急車 次はいつ来るのと 孫が言う」
心臓を病んでおり、時々の発作で救急車を呼ぶんだけども、孫が救急車を見て喜ぶ。その複雑な心境を謡っています。
「おいお前 はいてパンツ おれの物」
老夫婦男も女も関係のないような年になって、はき間違える様子を面白おかしく表現している。
「お迎えは どこから来るのと 孫が言う」
食事の時、お年寄りがテーブルなんかで喋るのでしょう。
それを孫が聞いて質問をしている。家庭の一場面ですね。
などなど。
当用漢字の採用は時代を反映していると言われます。
最近の当用漢字は、
憂、鬱、怨などのマイナーな言葉が選ばれている。
高度成長から人口減少成熟安定に向かう社会では、
鬱の状態というのが大きな社会問題になっている。
戦後70年、日本も成熟から静かな安定の時代に差し掛かっているのではないかと。
明治の時代に非常に流行した言葉に「暗愁」という言葉があります。
辞典では「こころを暗くする悲しい物思い」とあります。
永井荷風が戦後この言葉を使ったのが最後で、その後は使われなくなった。
「慈悲」という言葉がありますが、
「慈」は励ます。
「悲」は悲しい状況になった方に直面し、
どんな言葉もかけてあげることが出来ない無力な自分に気付いた時、感じる気持ち。
「慈」は「悲」の上に成り立つ、「悲」の下支えがなければならない。
柳田邦夫さんの「涕泣史談」では、日本人は泣くことを大切にしてきた。
泣くことによって免疫力が上がる。
司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」
掴めると思って頂上まで上り詰めたが雲ははるかかなたで掴めなかった。
西田幾多郎氏、難解な哲学者が、「人生悲哀に直面し、回心した。」
成功から成熟へそして下山の中で生まれてくる。
「プラス発想」が大切というが、
「悲」に直面し、どんな言葉もかけてあげることが出来ない無力な自分に気付いて、
「慈」の励ましが生まれ、
本当の「利他のこころ」他人を労わることが出来る。
「悲」を感じることも、決して悪いことではなく、
「利他のこころ」の下支えになっているのだと思いました。
富山県砺波、高岡で新築注文住宅、住宅リフォーム、庭エクステリア工事の
(株)ミズカミの水上幸俊(みずかみ ゆきとし)