外壁の表面の汚れでお問い合わせを頂くことがあります。
主に北向きの面の外壁に下の写真の様に藻がついています。
この藻は外壁の塗膜表面に胞子等が付着して発生する物です。
適度な水分と温度等の条件がそろうと発生します。
藻やカビは塗膜の表面で繁殖するだけで、根を建物まで伸ばすものではありません。
塗装面が問題なければ、建物に害を与えるものではありません。
写真の左側が水を含ませたスポンジで軽くこすった後です。簡単に落ちます。
外壁の藻についてお問い合わせいただくことを書き出してみました。
問:高圧洗浄機で洗浄してもらえないか?
答:高圧洗浄は水圧が強く年数が経った外壁を傷めることがあるのでスポンジで軽く拭くことをお勧めします。(塗装前は高圧洗浄をお勧めします)
特に窯業系サイディングの場合塗膜やシーリング部分を水圧で傷める可能性があります。
問:スチーム洗浄してもよいか?
答:高温で外壁やシーリングを傷めるのでやめたほうがよいです。
問:訪問して来た人から外壁が汚れているからと塗装を勧められたがどうしたらよいか?
答:現在の状態で答えが変わります。
表面の傷みが無く藻がついているだけの場合は塗装不要
塗膜が劣化している場合は状況により塗装または張替
問:塗装をする場合
塗装の前に薬品を使って藻を落とさないと後からまた藻がつくのではないか?
答:薬品をつかったとしても条件がそろえばまた藻がつきます。高圧洗浄で十分です。
施工前の藻は高圧洗浄で落ちます。
仮にサイディングのジョイント部等の水圧で洗えない部分に残ったとしても洗浄後の乾いた状態で下塗り、上塗りと塗装を行いますので藻の繁殖に必要な光が遮断されますから塗膜の下から藻がでてくるといったことは無いと考えます。