先日、中古住宅を購入取得されリフォームのご相談をさせていただきました。現地を訪れ調査させていただくと、シロアリがかなり床下を犯した跡があり、畳までかなり湿気ってシロアリの足跡が見られました。随分長い時間放置されていたのではないかと推察されます。
宅建業では、不動産業者さんより重要説明が必須となっています。「シロアリが入ったことはあるが、今はいない。」という説明だったそうです。「今はいない。」という返答によって、住宅購入を決定された様でした。私が拝見させていただいた住宅の中でもかなり重症の床下環境ではないかと推察されました。「これは大変ひどいな~」と心の中で思ったもののお客様の前では不安を与えるので言葉にできませんでした。
なんで購入前にちょっとでもご相談頂ければな~と思ってしまいます。不動産だけを売り買いする業者さんにとっては、ただ売ってしまえばいいわけで、お客様が購入後のメンテナンスやリフォームのことを全く考えなくトータルでの資産形成に繋がらないなと感じることが多いです。今回の住宅の状況では、解体建て替えの決断、選択の部類に入るものでした。
どれだけ表面、仕上げがきれいでも骨格がガタガタでは災害からの危険度に関しても不安要素が大きいと感じます。これはリフォームのご相談を常に受け続けている当社だから感じることかもしれませんが、購入前に物件を見させてもらっていたらな~と残念に思うことが非常に多いです。
お庭に関しても同じで新築計画中にもっと早くご相談頂けたらな~と感じることが多いです。住宅を取り巻く仕事にはいろんな専門があると思われます。不動産業、新築(木造、鉄骨、鉄筋コンクリート造、軽量鉄骨造)、リフォーム、庭、外構、造園、植栽等など。それぞれがそれぞれの立場で仕事をしているわけですけど、トータルで本当の意味でお客様のことを考えている会社はないなと感じます。我々にも責任があると考えます。ちょっと立ち止まってちょっと相談!冷静に判断、資金、ライフスタイル、将来、老後、子育ていろんな角度で検討したほうがお得ですね。
不動産難民、建築難民、リフォーム難民を増やさないためにも地道に活動していきたいなと思っています。