毎年なんのお手入れもしないのにその季節になると咲いてくれる「エブリン」
LONDONの香水メーカー”Crabtree&Evelyn”のシンボルローズです。
「エブリン」はアプリコットの可愛いらしい花色もとても魅力的ですが、
なんといっても芳醇なその香りにうっとりしてしまいます。
花びらの真ん中に黒く見えるのはコガネムシなんですよ。
バラの花びらに頭を突っ込んで香りに朦朧としているコガネムシを見ると、
私はいつも「親指姫の物語」が思い浮かんできます。
もっぱら香り重視で薔薇を選んで20種類以上を植えていましたが
その中で一番好きだった薔薇はなんといっても「ヘリテージ」です。
北陸、富山の空の色にも優しく寄り添ってくれる薄桃色の上品な花びらととても濃厚なフルーツ香。
庭植えの椿の横に濃い黒土の素焼きの鉢に植えていました。
薄桃色の可憐な花は今思い出してもやさしい気持ちにさせてくれます。
残念ながらうっかり鉢を引越しするときに割らしてしまいました。
尚更思いが募る私のお気に入りの薔薇「ヘリテージ」
植物たちは黙って季節になるとその美しい新芽を延ばし花を咲かせてくれますね。
日常生活の質を高めてくれるちいさな贅沢。
優雅で香り高い花々を少し庭に植えるだけでこんなにもしあわせな時間を過ごせることを感謝です。
キャットミントもレースフラワーもなんのお構いもしないのに(笑)毎年咲いてくれます。
ヒューケラはお花のない時期にもその鮮やかな葉色で庭を彩って楽しませてくれます。
こちらは「エゴノキ」です。
日本全土に分布する落葉高木のエゴノキは耐寒性も耐暑性も強く
5~6月に可愛らしい釣鐘状の白い花が下向きに咲きます。
薄ピンク色の花心が可憐でキュートです。
お日様大好き宿根草「エリゲロン」です。
冬には地上部は枯れてしまう宿根草は根っこが地面の下で春を待っています。
我が家の娘たちのお気に入りは羊の耳という名前の「ラムズイヤー」です。
ふわふわの柔らかい白い毛が葉っぱの表面に生えていて手触りがまるで羊の耳みたい。
すっくと立ち上がって薄紫色の花を咲かせてくれます。
つぼみがもうすぐ開きそうです。
「手つかずの庭をどうしようか?」とお悩みのかたは、
ぜひ宿根草や地域の気候にあった樹木を見つけて植えてみませんか?
お庭に植えてから3年後には、
きっと黙って葉を茂らせ、花を咲かせて、貴方に心豊かな時間を贈ってくれるはずです。