随分渋い資格ですが、ブロック診断士という資格があります。
講習の中で積み上げ高さの制限を学びます。
鉄筋の施工の仕方を学びます。
一昨日もお仕事のご相談を頂き現地に出向いたところ、隣の敷地の造成擁壁に普通の建築ブロックを3~4段積んだ機能的には擁壁として造成してあった崩壊箇所を目のあたりにしました。
ブロック診断士の講習の中で、高さ、鉄筋の入れ方、そして、泥を止める擁壁に使ってはいけないということを繰り返し学びます。
住宅の庭のご相談を受けます。隣地の境界に建築ブロックを簡易的に使用してありますが、地面の下に埋まる場合、基礎は現場打ちコンクリートで施工しなさいと指導を受けます。民間の境界塀に使う場合塗装やモルタル塗りをプラスして施しすれば表面の強度と耐久性が保たれます。
でも、地中に埋まる仕事で建築ブロックを使用する施工がたまに見られます。施工をする人は一般の方よりも建築、土木の知識は豊富だと思うんですけど、知っていてもそれを常識的に使うのは、モラルの問題かと感じます。
コスト至上主義になっていないか?
安全とお客様のその製品に対する生涯利益を考えているか?
明確な図面に落とし込む仕事を常にしていると理屈にそぐわない品物は使えません。図面に描かないから、見積もりにも入りません。単に予算オーバーだからと言って妥協して安全や生涯利益を失うことは「仕事」とは言えません。
土日提案の図面を描いています。
渋い資格知識の積み重ねの仕事ですが、辛気臭いと言われながらも今日も描かないと、、、
次に進みません。
(株)ミズカミ
水上幸俊